2012-10-23

プロデューサーインタビュー!@医療ch ~近都真侑さん~



みなさん、ヨルばんは。
素適な夜をお過ごしですか?
来る10/28(日)は、医療ch2回目『10年後の医療を話そう』の放送です!
イベント参加はこちらから!(→終了しました)

学生ヨル会議取材部は、今回の番組プロデューサー、近畿大学医学部5回生の近都 真侑さんにインタビューしてきました!
普段どんな活動をされているのか、医療chで何を伝えたいのか。
じっくりと話していただきました。


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【自己紹介】

近都 真侑(きんつ まさゆき)1986年7月16日生まれの26歳です。
童顔なのか、今でも年齢確認をたまにされます(笑)
今は、近畿大学医学部学部の5年生です。学部は6年まであるので、あともう少し学生です。





【医者になろうと思ったキッカケ】

家業は自営業で、親戚とかにも全く医者はいないんです。
でも、小さい頃からおばあちゃん子で、おばあちゃんに「お医者になるんやで」とずっと言われてて。「お医者さんになりたい」って言うたびに、おばあちゃんからお小遣いがもらえたから、その刷り込み?のおかげで、自然と医学部を目指すようになりました。

中学受験で志望の中学に落ちて、それが人生で初めての挫折かな。そのせいもあって、中学のときは漫画とゲームに青春を費やしました。高校でもバンドなど好きなことばかりして、学校では落ちこぼれでしたね。ただ、日本史はめちゃくちゃ好きで、他の科目べべでもそこだけは一位をとるというわけのわからないプライドの持ち主でした。

大学受験を意識するようになって、医学部すべてE判定という学問からの逃避からか、当時有名やったホリエモンの”なんでもやりたいことを形にしていくところ”に憧れて、高校三年生の夏に密かに文系の模試を受験。そこでいい成績をとったことに、調子にのり文転したものの、受験は見事失敗。

浪人して、また医学部に進路変更し、近大医学部に行くことに。
理系→文系→理系という超回り道(笑)
センターの科目で勉強していないのは地学と理科総合くらいです(笑)



旅が趣味だという近都さん。写真は今年の夏、エジプト。
偶然ヨル会議メンバーの阿部 誠也くんと会ったそう!


【病気になる→ならないへ】

今は、医学部での学部の勉強以外にもいろいろやっています。メインは、「予防医療の会社の立ち上げ」、あと「医療関係の人材派遣」です。


仕事には、自分のやりたいことをする「ライフワーク」と、食べていくためにする「ライスワーク」があると思っています。
「ライスワーク」の方は、医療系の人材派遣です。簡単に言うと、お医者さんのバイト紹介。
「ライフワーク」の方である会社の立ち上げは、高校の友達と歯医者の卵の友人と3人でやってます。
会社を立ち上げてやろうとしていることは、遺伝子の検査をして、その人のかかりやすいだろう病気、たとえば生活習慣病とかを割り出して、それに付随して予防プログラムを組んで提供していくこと。現状では、これを考えています。
遺伝子について、倫理的にどうなのかという意見や、まだ確定的なモデルがないという問題もあります。しかし、糖尿病などで苦しんで脚を切ることになってしまう人など、予防できたらそうならなかったのに、という人が本当に多い。そういう生活習慣病に苦しむ人を実際に見て、少しでも減ったらなと強く思いました。大学二年生からずっとなんとか出来ないかなと思っていて、ちょうど仲間やリソースが集まったので、やろうと決意しました。
実は、この事業には成功モデルがあまりないんです。しかし、だからこそ、とてもやりがいを感じています。ビジネスモデルはまだまだ弱くて、投資家の人やブラッシュアップをしてくれる友人には甘いと言わるんですが、僕はできると思っています。

今の医療って、病名を作ってそれを治療してお金を生み出してるようなところが一部分はあると思っています。これからは、「病気になるよりもならない」という方向で行くべきだと僕は思っています。

実は、こんな風に思えるようになったのは最近です。5年生になって実習が始まって、実際に患者さんに会うようになって変わりました。
患者さんにとっては、薬を出すだけ、5分間だけの診察って思うかもしれないけど、その短時間のためにものすごい準備や勉強をしたりする医者もいるのを知ったんです。勤務時間とかの労働条件は悪いかもしれへんけど、医者だけしか出来ない仕事だし、やっぱり医者はすごいなって思うようになりました。
医者にとって、勉強しないことは患者さんを困らせることになる。だから、学生時代はあまり勉強していなかった人も、働き出すと必死で勉強している。また、その患者さんのために裏では、看護師、薬剤師、研究者その他たくさんの人が、日々切磋琢磨しているんです。
その人たちに負けないように、そして僕は1対1もいいと思うけど、1対100、1対1000、1対10000。もっと多くの人のためになりたいなと思っています。


2012年、夏。イスラエルにて。

【可能性の大きさ>決断】

一度の人生やしなんでもやってみたい!」っていうのが人生の根本にあります。
遠回りになるかもしれないし、中途半端だと言われるかもしれないですが、とりあえず今は医者と会社を並行してやっていこうと思っています。そこから自分のやりたい方向を決めていきたいと思っています。
昔、医学部を目指すという決断したときも、もしなりたいと思ったらパイロットにでも宇宙飛行士にでもなれるから、と自分で納得しました。医者という選択は、遠回りでもとても間口の広い選択をしていると思います。
僕の一貫性のないいろいろな活動を知っている社会人の友達には、甘いとか何がしたいか分からないとか言われます。カタチになっていないのは、決断をしていないからやって。
確かにそれは分かるんですが、やっぱり決断はできないし、可能性は大きく残しておきたいです(笑)



【10/28放送の医療チャンネルで伝えたいこと】

普段、医療に関わっていない人に医療に興味を持ってほしいっていうのが一番あります。
論者をしてくれる杉本先生と狭間先生は医療業界で有名で、テレビ番組ができるくらいすごい人ですのでみなさん乞うご期待を!!!

医療って、自分や家族が病気になるか、老人にならないと身近にならないじゃないですか。
でも、若いうちから気をつけていれば、健康で長生きできる。健康を当たり前だと思っている人って、多いと思います。実際、30とか40になったら体調も崩しやすくなるし、若いうちから健康について考える機会があった方が間違いなくいいと思うんです。
なによりも失ってから後悔するという人を減らしたい
僕がやろうとしている予防医療とも被るんですけど、「健康が当たり前じゃなくて、今より健康になるために改善できる余地があるよ」ってことを伝えたいですね。
これから、アメリカのように日本も医療費が上がるだろうし、年金もあまりもらえないとなると、自分で健康に今よりもっと健康に気を付けないといけなくなる。そうなったとき、少し知識があるだけで全然違います。だから、これからはもっと自分のこととして医療や健康のことを考えてほしい。
今回の医療チャンネルがそのキッカケになればいいなと思っています。

本当に本当に僕が思うのは、みんな健康に長生きしてほしいってことです。
誰もが安心して暮らせる社会になったらいいと思っています。


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インタビュー後のオフショット
近都さんが難波で有名なりくろーおじさんのチーズケーキに
連れていってくださいました♪


Interviewer上田菜津美/山川勝弘/稲本朱珠
Editor:学生ヨル会議取材部


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